株のキャリア

私が株式取引を始めたのは忘れもしない2001年9月10日です。そう米国同時多発テロ9.11の前日です。始めたばかりだったので信用口座を開いていなかったのが幸いして、9月10日に買ったのは現物株だけでした。翌日の夜、映画でも見るかのような航空機のビルへの突入を目の当たりにし、株のことは頭から抜け落ちていました。9月12日国内市場は閉鎖されず開場しました。当然のようにほとんどの銘柄がストップ安で私の買ったものも同様でした。

最初のつまずきが示すように株式投資とは相性が良くないようで、「コツコツどかん」(少しづつ取って大きくやられる)の繰り返しでした。それでも信用取引空売りを覚えてからは、ある程度は安定した収益を上げられるようになりました。そして投資額がある程度大きくなってきたときにリーマンショックに襲われました。このときは買建てしかなく、毎日下落していく株価を見て激しいストレスで髪の抜け毛が止まりませんでした。なにしろ毎日毎日口座資産が80〜90万円づつ減っていくのです。ちなみに当時の本業の月収は60万円ぐらいだったので、月収以上の金額が毎日減っていきました。結局1000万円ぐらい負けたところで損切りを行いました。これは不幸中の幸いだったようで、その後2週間ぐらい下落は止まりませんでした。

その後底値に到達するのを待って(偶然ですが仕事が休みの日が日経平均最安値を付けた日で、その日に買った)、口座に残った300万円で現物株を買いました。信用建ては怖くてとてもできませんでした。しばらくして株価が回復してから売却し、口座残高は500万円に回復しましたが、それ以降は現物取引オンリーになり信用取引は行わなくなりました。

現在も少しは株取引を続けていますが、FXがメインになっています。株の損失を株で取り返すのは諦めて、FXで取り返すことにしました。税制上は株のほうが有利なのですが、どうも株では取り返せる気がしません。