本日正午過ぎに日銀金融政策決定会合の結果が発表されました。結果はこれまでの政策を継続するだけで新しいものはなにひとつ出ませんでした。予想はしていましたが、無能無策すぎて笑えてきます。せっかく昨日のスイス国立銀行(SNB)の無茶な政策により、ヘッジファンドが警戒して円安方向に進んでいたのに何もしません。べつにSNBと同じことをやれとはいいませんが(日本では無理でしょう)、それらしいことを匂わせるようなことは出来ないのでしょうか。FRBのバーナンキ議長は声明に微妙に含みを持たせたりして、将来の政策に対していろいろな取り方が出来るように工夫しています。
<日銀の声明>
政策金利を0.0-0.1%に据え置き
資産買入等基金を50兆円に据え置き
長期国債買入額は月1.8兆円に据え置き
上記を全員一致で決定
昨日のSNBの介入&声明により、大きな損失を受けた人が多数でたようです。わずか1分たらずでEUR/CHFで約1000pips、USD/CHFとCHF/JPYで700〜800pips吹っ飛びました。ストップを入れていなければ手の打ちようが無かったはずです。おそらくSNBはスイスフラン買いをしている人を逃がすつもりが無かったのでしょう。恐怖心を植えつけて2度とスイスフランを買いたくなくなるようにしたのだと思います。100枚(100万ドル)で1000万近くの損失ですから悲惨です。
週末のG7でガソリンプール安住氏は各国に円高抑止の協力を要請するようですが、相手にされないと思います。今回のG7の中心議題はユーロ危機であって、「経常黒字国の日本の円高などしったことか」という感じでしょう。G7やG8のときにいつも思うのですが、他の参加国は金融経済の専門家が出席するわけですが、日本の財務大臣はいつも金融の素人です。雑談するときに話がわからなくて困らないのでしょうか。
今回のG7への期待はSNBへの非難がなにも出なかった場合です。日本は介入がやりやすくなります。SNBの無限介入は許して、日本の介入を非難することは出来ません。