「純潔のマリア」第2巻限定版(コミックス+設定画集のセット)がAmazonから届きました。このマンガは現在もっとも楽しみにしているマンガのひとつです。
「純潔のマリア」は「もやしもん」の石川雅之氏の作品で、中世ヨーロッパのフランスとイギリスの百年戦争の時代、罪の無い大勢の人が魔女狩りの犠牲になり、黒死病(ペスト)が大流行した暗い陰惨な時代が舞台になっています。マリアは強大な魔力を持った魔女で、戦いを辞めさせるために魔力を行使しますが、度重なる人間への干渉に「天上の教会」(天使)から人間への干渉を禁じられます。暗い話になりそうなのですが、使い魔のフクロウや近くの村に住む少女とのやりとりで沈みがちな話を明るくしています。
物語の根底は人々がどれだけ祈ろうと、見守るだけで地上への干渉は絶対に行わない「天上の教会」に対して、「天上の教会」がやらないから私がやるという魔女マリアと、「魔女を忌み嫌う地上の教会」に遠慮しながらもマリアを慕う人々という関係で話は進んでいきます。
第2巻ではマリアと一緒に暮らす「天上の教会」のお目付け役のハトが、「天上の教会」の教えに疑問を持ち、マリアの考えに引かれていく様子が描かれます。
「純潔のマリア」は隔月刊誌に連載されていますので、コミックス1巻分の話がたまるのに1年以上かかります。週間誌とはいいませんが、せめて月間誌に連載してほしかった。コミックの発売される間隔が長すぎるのがツライ。