円は2011年10月21日22時頃に75.78円を付けドルに対して戦後最高値を更新しました。2011年8月19日に75.94円を付けてからわずか2ヶ月での記録更新となりました。民主党政権になってから何度目の最高値更新でしょうか。政権取得わずか2年でなんと25%も円高が進行しており、この先どこまで行くのかもわかりません。今回の最高値更新後も財務省・日銀いずれからもコメントは出ていません。まともな国なら「この水準は容認できない」等のコメントが出るのですが、たぶんグッスリ眠っているのでしょう。そういえば鳴り物入りで結成された「円高対策チーム」はなにをしているのでしょうか。こういう時のための組織のはずですが。どうせ民主党得意の円高対策をやったという実績つくり・言い訳のための無能組織でしょう。
下のチャートを見るとわかるとおり、今回の最高値更新後にほとんどリバウンドがなく76円10銭台に張り付いています。これまでの最高値更新ではすぐに大きくリバウンドが起こり、かなり戻しています。月曜日にすぐ対処を行わないと75円台の水準でウロウロすることになりそうです。
民主党政権は本当に日本の政権なのでしょうか。韓国が自国の輸出産業保護のためにウォン安介入を繰り返し、ウォン安に行き過ぎて今度はウォン高介入をやりたいがドルを調達できない状態になっているのを見ると、わざわざ土産まで持ち韓国まで出向いて700億ドル(5.4兆円)の通貨スワップを結びにいきます。2国間の通過スワップとはいえ日本が利用することは無いため、なんの価値もない5.4兆円分のウォンを受け取って国民の税金5.4兆円を韓国にプレゼントしたことになります。民主党に言わせるとこれは「円高対策」だそうです。もともと日本の輸出企業は韓国のウォン安介入により、不当に安いウォンを武器に輸出を伸ばす韓国企業に対してほとんどシェアを失っています。なぜわざわざ代償もなしに商売敵を助けるのでしょう。今回の通貨スワップに日本側のメリットはなにもありません。この金を被災地につぎ込めば復興も進むのに、国民から増税してでもお金を集めて韓国に貢ぎたいようです。
民主党政権はあと2年も続きます。円高は60円台まで進むという極端な意見も普通に思えてきます。民主党政権が終わったころ国内に輸出企業はいなくなり、失業者が町にあふれ、生活保護は激増、そして国債の国内消化ができなくなり、急速な円安になり物価急上昇という最悪のパターンが現実見をおびてきました。そうなっても一度出て行った輸出企業は簡単には国内に戻ってきません(海外で作って売って利益を円転すると円安効果により、円建て利益は膨大になる)。
先の衆院選で雰囲気(一度民主党にやらせてみよう、自民党にお灸をすえる等)で民主党に投票した人がどうなろうと自業自得ですが、民主党に投票しなかったものを巻き込まないでほしい。