FX税制 申告分離課税

FXの税制が2012年の取引分から申告分離課税になります。ようやく株・商品先物・225先物と同じ税制となるわけです。FX店頭取引のくりっく365では申告分離課税でしたが、くりっく365は手数料が必要なため頻繁に取引するとコストは甚大でした。私も一時期くりっく365で取引を行っていましたが、取引ツールのしょぼさと手数料がバカらしくなってやめました。

申告分離課税率は20%(所得税15%、住民税5%)、所得税(総合課税)のような控除額もありませんので、FXの収益によっては増税になります。以下に課税所得(所得から経費,社会保険料,基礎控除を引いた額)別に総合課税と分離課税の税額を示します。(1万円未満は切り捨て)

 195万円 総合課税率15%(所得税 5%,住民税10%): 29万円 分離課税: 39万円

 196万円 総合課税率20%(所得税10%,住民税10%): 29万円 分離課税: 39万円

 331万円 総合課税率30%(所得税20%,住民税10%): 56万円 分離課税: 66万円

 428万円 総合課税率30%(所得税20%,住民税10%): 85万円 分離課税: 85万円

 696万円 総合課税率33%(所得税23%,住民税10%):166万円 分離課税:139万円

 901万円 総合課税率40%(所得税30%,住民税10%):206万円 分離課税:180万円

1800万円 総合課税率50%(所得税40%,住民税10%):620万円 分離課税:360万円

分離課税になって減税になるのは、課税所得が428万円前後が境界になります。FXの収益が428万円を超えると分離課税が有利になります。この計算はFX収益以外に所得が無い場合ですので給与所得等があるときは上記はあてはまりません。

私は10月末で今年分の利益決済を終了し、11月分と12月分の利益は全て両建てで利益を固定し2012年に繰り越しています。現在の繰越額は250万円ですが、年末までになんとか300万円までいきたいと思っています。