2011年10月31日の介入水準

本日の衆議院予算委員会でガソリンプール安住財務相は自民・西村氏の質問に答えて「75.63円で介入を指示し78.20円で止めた」と発言しました。下記のUSD/JPY1分足チャートを見ていただきたいのですが、いろいろ疑問がわいてきます。介入開始はいいのですが、介入終了は(A)か(B)のどちらなのでしょうか?。(A)の場合は77.65円水準まで下がったあと誰か持ち上げたものがいます。(B)の場合であれば介入第2段と受けとられて、介入終了を見越したショート勢のショートカバーで上昇したのでしょう。一番疑問なのは(C)の79.20円で4時間ぐらい支えていたのは誰?目的は何?不思議です。てっきり日銀が79.20円で支えて輸出勢に為替予約を行う猶予を与えていたのだと思っていました。

しかしチャートと実際の介入水準を見比べると、介入当初は日銀が主導権を持っていますが、後はマーケットが勝手にやりだすようです。

今回のガソリンプール安住氏の発言は「具体的な介入水準を明かした」ということで責められるべきことですが、個人的には介入時の不思議な値動きが分かって良かったです。

USD/JPY 1分足チャート