ドル円84円台達成

ドル円は昨年4月以来久しぶりに84円台に到達しました。2月の75円台後半から1ヶ月半で約8円の上昇がありました。上昇の原因は’貧乏神’日銀総裁インフレターゲット1%の発表からです。本心はやりたくなかったと思いますが、頻繁に国会に呼び出され責め続けられたため、いやおうなく行ったのだと思います。せめてこの政策をドル円が92円台にいた2年前に行っていたなら、雇用の喪失を招く企業の海外脱出を防げていたので残念です。現在失業率はあまり悪化していませんが、単純に職探しをあきらめた人が多く、生活保護や長期無職(私はここに含まれます。確定申告も職業「無職」で行いました)のため、求職者に入っておらず失業率は上昇していないだけです。ただし実際に職についている人の数である就業者数は減ってきています。

3月決算で輸出企業は海外で稼いだ外貨を円貨に転換します。現在のドル円の水準ですと大手企業の想定為替レート80〜82円よりかなり円安水準のため、為替差益により決算の上方修正が行われると思います。いわゆる「雇用なき景気回復」というやつです。多大なコストを掛けて一度海外に出た企業は、少しぐらいの円安では国内に戻ってきません。民主党は国民が選んだので(私は選んでいませんが)のでしかたありませんが、日銀総裁ぐらいはまともな人がやっていたら結果は違っていたと思います。結果論ですが当時野党だった民主党自民党に対する嫌がらせのためだけに、日銀総裁にほぼ決まっていた武藤氏にダメだしをし、無理やり’貧乏神’白川氏を日銀総裁にねじ込まなければもっとましな状態になっていたかもしれません。この無理な日銀総裁人事のため、民主党は長いこと日銀総裁に強い態度に出れませんでした。

ちまたで民主党の真の目的は「日本を徹底的に破壊すること」といわれていますが、そういう意味ではものすごく実績をあげていますので、民主党は優秀なのかもしれません。要求されなくても、こちらから進んで行う韓国への異常な優遇(5兆円スワップ契約、日本が保管していた朝鮮半島由来の図書5冊の自主返還)や、野党からどれだけ要求されても「竹島を韓国が不法占拠している」と民主党政権は絶対に言いません。それに対して国内に向けては、国民&国会を完全に無視しての「消費税UP&TPP参加表明」の海外での発表、一向に進まない震災復興、何一つ実現しないマニフェストなど数え上げればきりがありません。

そういえば私は個人的に日本は核武装(核攻撃を受けないために)すべきだと思っているのですが、「頭の中がお花畑の愚か者」「威張るしか能の無い権力に執着するバカ」「ブタ(豚のほうがはるかに偉いので豚に失礼か)」に核のボタンを託すことなど恐ろしくて出来ません。

ドル円に話を戻しますが、とりあえず当面の天井(ここまで達成したら調整に入る水準)は、震災後高値85.5円だと思っています。とりあえず貯まりに貯まった円ロングはほとんど解消されていると思いますので、あまり上昇の燃料(ショートカバー)は残されていないと考えています。いったん調整しないとさらなる上昇は難しいかと思います。もちろん今回の異常な上昇は、テクニカル完全無視で調整なしで90円台に駆け上がる可能性もありますので、フレキシブルな対応をしたいと思っています。相場が激しく動いているときは儲けるチャンスでもあるのですが、1つ間違えると即退場の危険と隣り合わせです。FX専業に後はないので、生き残るのを最優先で考えていきます。