民主党の輝かしい功績

本日(3/30)政府民主党が消費税率を2段階で引き上げる消費税増税関連法案を閣議決定しました。仮に消費税率を上げても税収は増えないことは消費税を3%→5%に引き上げたときに分かっているのですが、なぜこんな無策を実施するのでしょうか。1997年4月に消費税が5%に上がりましたが、現在まで1997年の消費税収を上回ったことは一度もありません。消費税収は税率ではなく景気により左右されるのです。いつクビになるかわからない不安定な雇用情勢、どうなるかわからない年金、減り続ける収入のなか消費が増えるはずもなく、最低限のものしか買わないのは当然のことです。消費税の増税にはさらに大きな弊害を引き起こします。消費税を価格に転嫁できない中小企業は、少ない利益の中から消費税増税分を自腹で出し、これが出来ない企業は破綻します。5%に増税されたときも、これが原因で中小企業がかなり潰れました。本当に民主党はやらなくていいことは一生懸命やります。

与党民主党の輝かしい功績を振り返ってみたいと思います。

・「2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する」本人は鳩山イニシアチブとか名づけて得意になっていましたが、この数字はキリが良くてそれまでより削減幅がはるかに大きくインパクトがあるから発表したとしか思えません。現在の排出量からすると50%削減しないと達成できない数値なのです。戦前のくらしに戻るつもりがなのでしょうか。自民党の麻生氏が考えていた11%でも限界ギリギリな数字なのです。

普天間基地移設先について「国外に移転、最低でも県外に移転」と沖縄県民に耳障りのよい公約を掲げ、沖縄地区で民主党は圧勝(自民党は一議席も取れなかった)しましたが、結局なにもできず、米国との関係をいたずらに悪化させ、沖縄県民を完全に敵にまわしました。沖縄選出の民主党議員はどんな顔で里帰りしているのでしょうか。袋叩きになっても仕方がありません。

・国家公務員の人件費を2割削減をマニフェストに掲げていましたが、自治労が最大の支持母体の民主党にそんなことが出来るわけもなく、震災支援の費用捻出の名目で2012年度と2013年度の給与を7.8%削減することでごまかしました。そしてあろうことか新卒公務員採用の6割削減を決めました。本来であれば40〜50代の高給取りの給与を削減すべきところですが、将来40〜50代の人の年金を払うべき若手を切り捨てました。本当に愚かな決定です。

上記はなにかで調べたわけでなく、私の頭に残っていた印象の強いものを書き出しました。結局のことろ民主党マニフェストで実現したのは、子供手当て(全額でない)が少しの時期だけ支給されたのと、高速道路の極めて少ない路線が無料になったことだけです。民主党マニフェストというのは選挙に勝つために国民にチラつかせた餌であり、騙されるほうが悪いとでも思っているのでしょう。

私の中で戦後最悪の首相はぶっちぎりで’愚か者’鳩山氏です。2位は阪神大震災ですぐに自衛隊に出動を要請しなかった(党の方針で自衛隊を認めていなかった)ため、助かるべき人が犠牲になった村山氏で、3位が’バ’管氏です。野豚氏はいまのところ3位候補ですが、村山氏を抜いて2位に入るかもしれません。しかし名門鳩山家になぜ’あんなの’が生まれたのでしょうか。祖父は草葉の陰で泣いているのではないでしょうか。