福島第一原発

福島第一原発で汚染水の漏れがニュースになっています。
汚染水の問題も大きいですが普通に考えてこれをまともに廃炉にするのは無理でしょう。
メルトダウンメルトスルーで燃料棒が溶解し、塊になったウランが容器を付きぬけ地下のどのあたりまで達しているかもわかっていません。
だいたいウランの量からして1号機〜4号機(69トン、94トン、94トン、94トン)と膨大で、機械でも故障する致死量の放射線を出しているのに回収なんかできるわけありません。
たまに決死隊を組織して作業をするべきとかいうバカがいますが、燃料部分に近づいたら即死で作業もくそもありません。

解決方法はチェルノブイリと同じ石館しかないでしょう。
素人考えですが実現できそうな方法だとこんなかんじになります。
まず陸地側から1号機〜4号機を囲むように海側を残した範囲を地下数100mぐらいまで掘り進め、コンクリートの壁を作って地下水を遮断します。
コンクリートは複層にして間に鉛を流し込みます。
地上部は建屋が収まる大きさなので70〜80mは必要です。
次にシールドマシンを持ってきて囲んだ範囲の地下を堀りすすんでいきます。掘った穴はコンクリートを充填していきます。
地下を全て塞いだら海側に移ります。海岸側を有る程度の範囲で堰きとめ海水を抜きます。
後は地上側と同じで地下数100mぐらいまで堀りコンクリートの壁を作ります。
念のため各原子炉建屋に液体窒素を流し込んでおきます。
最後に上部を塞いで終了です。
完成したらウラン塊が地下のコンクリートを突き破らないように日本中の神社仏閣でお祈りします。

ちなみにチェルノブイリでは放射能の影響で近づけないのでヘリからホウ素を混ぜた砂5000トンを投下し原子炉を埋めてから石館を作りました。
投下された砂の下には今でも数10人の遺体が埋まっています。現場作業員や消防士など最初に原子炉に近づいて死亡した人々です。
放射線量が強く遺体の回収は数万年たたないと無理でしょう。
チエルノブイリでは石館を作るのに80万人が動員されました。この方たちはのちに癌や白血病で多数の死亡が確認されています。

幸い日本の土木技術は世界最高峰です。地下は地上ほど放射能の影響を受けないので安全を確保しての作業は可能だと思います。
気になる費用はダム2〜3個分ぐらいでしょうか?

石館は失敗のシンボルとして永久に残るのでやりたがらないでしょうが、最終的には他の方法が無いので石館に落ち着くと思います。
原子炉周辺は永久に立ち入り禁止区域になりますが、すくなくとも現状の進展しない状況よりマシでしょう。

もちろん技術のブレイクスルーが起きて攻殻機動隊の世界のように、放射能除去技術が開発されるかもしれません。
でも残念ながらあの世界に進化するには100年以上かかりそうです。
とても間に合いません.......
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -
     -