29日7:00にトルコ中銀が緊急政策金利変更を発表しました。
政策金利変更は事前にアナウンスされていましたが発表された数値は予想をはるかに超えました。
翌日物貸出金利を7.75%→12.00%(予想は10.00%)
レポレートを4.50%→10.00%
翌日物借入金利を3.50%→8.00%
これによりトルコリラは急騰しました。
トルコリラは昨年から下落しつづけていました。
さらに米国の緩和縮小により新興国から資金を引き上げて米国に戻す動きが加速していました。
ここ数日は中国の景気減速・理財商品初破綻の可能性、アルゼンチン破綻の可能性が取沙汰されるなど新興国通貨は大きな下落にみまわれました。
トルコリラは1月27日(月)に最安値2.38976を記録しています。
昨日今日はある程度落ち着きを見せていましたが、トルコ中銀はこれ以上の外資の資金流失をなんとしても避けたかったのでしょう。
これトルコリラを売り込んでいたヘッジファンドは驚いたハズです。
順調にトルコリラを売り込んで利益を上げていたのにトルコ中銀の思わぬ反撃にあったわけです。
サラリーマン金太郎マネーウォーズ編に同じような話がありました。読んだことのある人は思い出したと思います。
アラブのなんとかいう国がヘッジファンド連合の通貨仕掛売りにあって通貨が暴落していました。
金太郎は通貨の防戦買いに出ますが多勢に無勢で資金力の違いは明白です。
最後の手段で金太郎はその国の上層部(親しい仲だったと思う)に通貨暴落の防衛策として緊急の金利大幅上昇を提案します。
その国は金太郎の提案を受け入れ政策金利の大幅アップを発表します。
結果ヘッジファンド連合はやむなく売りポジションの手仕舞いを行いその国の通貨暴落はまぬがれました。
金太郎は防戦買いしていた買いポジションを手仕舞い数兆円の利益を上げます。
かなり昔に読んだので記憶があいまいですがたしかこんな話だったと思います。
私はトルコリラの取引は行いませんので実際の利害はありませんが、裏でこういう出来事があるんだと思うと嬉しくなってきます。
やっぱりFXはへたな娯楽より楽しいです。
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