本日(6月24日)英国のEU離脱国民投票の結果が発表されました。
最終結果は以下のとおりです。
離脱:52%
残留:48%
最終的な投票率は72%でした。
開票が始まるまでは残留派が少し多いと思われていましたが、開票が進むにつれて離脱派が優勢になりました。
この影響をモロに受けたのが本邦国内市場で朝方の残留派が優勢と思われていたときはプラス圏で推移していました。
ところが離脱派が優勢になると暴落を始め正午ごろには1347円79銭安まで下落しました。
1000円を超える下げはたぶんリーマンショック以来だと思います。
日経225先物はサーキットブレーカが発動しました。
日経平均の終値は1286円33銭安の14952円02銭でした。
株式市場だけでなく為替相場も大きく動きました。
ドル円は朝方の106円79銭から一時98円80銭まで円高が進みました。
一日の値幅は7円99銭と激しいものとなっています。
主役ともいえるポンドも当然ですが暴落しています。
ポンド円は朝方の160円08銭から一時133円21銭までポンド安が進みました。
一日の値幅は26円87銭とリーマンショック時以上の値動きとなりました。
値動きの激しいときは儲け時なのですがスプレッドが酷くとても取引できる状態ではありませんでした。
私は1ショット50万通貨で取引していますが、今日のスプレッドだとポジった瞬間にマイナス10万円になってしまいます。
今日は見ているだけでした。まあ損をしなかったのよいのですが。
英国の今後ですが、すぐにEUから離脱できるわけではなく順調に進んでも2年ぐらいかかります。
EU離脱による英国のメリットは以下のとおりです。
・移民の流入を防げる(たぶん今回の投票の大きな原因)
・移民に職業を奪われるのを防げる
・EU(主にドイツの主張)の政策に従わなくてもよくなる(これも結構大きいかも)
・EUに支払う拠出金(約3億5千万ポンド)を国内政策に使える
デメリットは以下のとおりです。
・EU経済圏から外れることによる経済の縮小
・ポンド安の進行(これは良い面もある)
・スコットランドが英国から離脱し独立する可能性がある(スコットランドはEU残留派が多数)
・EU圏への輸出を狙った外資企業(日本企業でもトヨタ、日産など多数)の縮小or撤退
思いつくのはこのぐらいです。
ポンド安がさらに進むと日本の自動車メーカーは英国製日本車を米国や日本に輸出するかもしれません。
EUの危機感も大きいです。
EU加盟国内でもオランダなどは離脱の国民投票をするか考えています。
他にもEUからの離脱を考えている国があり、英国に続く国が出るかもしれません。
これからは英国が負担していたEU拠出金を他のEU加盟国が肩代わりすることになります。
ひょっとしたら英国のEU離脱はEU崩壊の始まりになるかもしれません。
そしていま一番危機感を覚えているのは英国人ではなく、英国にいる移民とEU域内移動の自由により英国に住んでいる(働いている)他国の人間でしょう。
いつ追い出されても不思議はありません。
<ドル円15分足>
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