厚生年金、国民年金は貰えるの? 2018

みなさんが老後の生活資金として考えているであろう年金ですが本当に貰えるのでしょうか?
結論から言うと国民年金(厚生年金の基礎年金部分)はたぶん貰えます。
国民年金(厚生年金の基礎年金部分)は貰えるだろうというのは、現在の国民年金の納付保険料の半分は税金から出ています。
将来的には税金の部分が半分から順次増えていくだけです。
厚生年金に関しては現在60才未満の人は貰えない可能性が高いと思っていましたが、現在の年齢が若いほど総支給額が減額されて貰えそうです。

現在は段階的に支給開始年齢が65才に変更中です。これが完了したら次は支給開始年齢を70才からにするでしょう。
さらにその次は75才に上げて・・・・。これを繰り返せば年金は破綻しません。
80才ぐらいまで上げれば支給開始年齢まで生き残れない人がかなり出るはずです。
まったくうまい方法を考えたものです。若年層にとっては悪夢のようなシナリオですが・・・・・

厚生年金は2002年度、国民年金は2001年度に最高の積み立て額を記録したあと、収められた保険料では支払いが出来ずに元本を取り崩しています。
厚生労働省から2017年までの積立金の推移が発表されているので、それを元に私が将来の積立金額を予想したのが下記の表です。
本当は厚生労働省が人口分布からシミュレーションした結果を発表すれば良いのですが絶対にそんなことはしないでしょう。

この予想は一番甘いものでこれから増え続ける年金受給者と減り続ける年金納付者を考慮していません。

表の白の部分が厚生労働省から発表されているもので、緑の部分が私が予想した部分です。


計算上で厚生年金の積立金が枯渇するのが2076年になります。
なんと2016年に予想したときよりも破綻が30年遅くなっています。

2016年に予想したのはこちら 積立金が枯渇するのが2046年
https://it-fx.hatenablog.com/entry/20160523/1464003225

2014年に予想したのはこちら 積立金が枯渇するのが2037年
https://it-fx.hatenablog.com/entry/20140506/1399361757

2012年に予想したのはこちら 積立金が枯渇するのが2039年
https://it-fx.hatenablog.com/entry/20120301/1330589901


破綻が遅くなったのはアベノミクスによる株価の上昇により多大な運用益が発生したためです。
運用益が積立金に追加されていくため、納付年金の減少を補っています。
ただ株価はかなり高い水準まで来ているのでさらなる上昇は厳しいかもしれません。
現在の年金の運用は株式の比率がかなり高いので、株価が長期下落に陥ると運用益がマイナスになる可能性があります。
そうなると積立金の枯渇がぐっと近づいてきます。

次回の「年金は貰えるの?」の更新は2年後の2020年になります。
2020年は東京オリンピックの年ですが、年金積立金はどうなっているでしょう・・・・・

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