先日、三菱耕運機MMR60のエンジンが焼き付いてダメになりました。
この焼き付いたエンジンから使える部品を外していました。
ついでにエンジンオイルも抜いておこうと残っていたオイルを抜き取りました。
抜いてみてビックリしました。ほとんど残っていません。
<左が正常な量、右が焼き付いたエンジンに残っていた量>
正常なオイル量は500ccを少し超えるぐらいですが、見た感じ50ccぐらいしか残っていません。
この状態でよく動作していたものです。
HONDAスーパーカブの伝説でオイルが無くても走るといのがあります。
これは大げさな表現でほんの少しのオイルでもピストンの潤滑ができる構造になっているからこそ生まれた伝説でしょう。
この三菱耕運機MMR60のエンジンはGM181Lという181ccの汎用エンジンで他のメーカーにもOEMされています。
耕運機だけでなく噴霧器、ポンプ、運搬車など多くの機械に使われています。
こうした機械はオイルの警告灯もついておらず、使いっぱなしでオイルの点検もほとんどされません。
メーカーはこうした使われかたを想定してスーパーカブと同じように少しのオイル量でエンジンが動作できるように設計したのでしょう。
メーカーの設計どおり少ないオイル量で頑張って動作していたエンジンが、先日限界を迎えて焼き付いたわけです。
無茶な使いかたをしてエンジンに申し訳ない思いです。