クボタトラクターB52の前輪軸ケースオイルシール交換

昨年年末に発見した、クボタトラクターB52の前車軸ケース右のオイル漏れの修理を行います。

クボタで注文した前車軸ケースの横軸用のオイルシールとガスケットは週始めに届きました。
ガスケットはクボタの人がギヤケースカバーを外すときに破れると教えてくれたので同時に注文しました。

前輪をジャッキアップしてタイヤを外すとギヤケースカバーが見えます。

<ギヤケースカバー>

f:id:it_fx:20200111155955p:plain

 

ギヤケースカバーを固定しているボルトを6本外します。
タガネなどでギヤケースカバーの接合部を叩いてカバーを外します。
クボタの人が言ったとおりガスケットが破れました。

<外れたギヤケースカバー>

f:id:it_fx:20200111160033p:plain

 

外したギヤケースカバーを分解します。
ベアリングを外そうとしたのですがプーラーを入れるスキマがありません。
仕方が無いのでベアリングの下のギヤごとベアリングを外します。

<大きなプーラーでギヤを外す>

f:id:it_fx:20200111160109p:plain


この大きなプーラーはヤフオクで安く落札したものです。新品は15000円ぐらいします。
以前三菱MMR60のギヤケースを分解するときベアリングカバーが外れなくて苦労したので購入しておきました。

ベアリングとギヤを外すとまたベアリングが出てきます。
これも下のカバーごとベアリングを引き抜きます。
これで全てバラバラになりました。

分解した部品をパーツクリナーでキレイにしているとベアリングが回らないことに気が付きました。
最初に外したベアリングは全く回りません。後に外したベアリングも物凄く力を入れないと回りません。
これは交換しないとダメです。
ベアリングはNTN製の汎用品だったのでモノタロウで注文しました。

<分解した部品>

f:id:it_fx:20200111160201p:plain


<新品のオイルシール・ガスケット・ベアリング>

f:id:it_fx:20200111160236p:plain


取り寄せた新品のベアリングは軽快に回ります。
あとは新品の部品を組み込んで元に戻すだけです。
破れたガスケットはキレイに削り取ります。

元通りに組み立てたらオイルを入れてみます。
オイル漏れはありません。直ったようです。
後はタイヤを付けて終了です。

今回の費用は純正オイルシール・純正ガスケット・汎用品のベアリング2個の部品代だけでした。
農機具修理店に修理に出すよりはかなり安くすんだと思います。

次回はロータリーのオイル交換を行います。