4月20日(日本時間21日早朝)のNY市場でWTI原油の5限月 -37.63を付けました。
マイナス価格は史上初です。
今回の価格は特殊な要因が重なりました。
・まず新型コロナの影響で原油の需要がほとんどなくなったこと。
・世界中の備蓄タンクがほぼ一杯になっていること。
・原油が激安になり20ドルぐらいから原油ETFや原油の買いが爆発的に増えた。
・5限月に関しては買いの比率が非常に高くなっていた。
・20日NY市場のクローズまでに5限月は決済または6限月にロールオーバーしないといけない。
まあ空の備蓄タンクを持っている人がいたら大儲けかもしれません。
もちろん需要が回復するまでは塩漬けですが。
では買い方はどれぐらいの損失を受けたのでしょうか？
1枚を買った場合で考えてみます。
買いが膨らんだ5限月の20ドルぐらいから、6限月にロールオーバーした場合です。
20ドルから-37ドルで-57ドル 6限月22ドルへの差額で -22
合計で-79ドルです。
それと買い方は原油の保管料みたいなのを取られたような気がします。
まあ原油はレバレッジが掛かっているのでポジションが耐えられずに強制ロスカットされると思います。
今回は3時間ぐらいで10ドルから-37ドルまで落ちたので10ドルぐらいで大量に買っていると自殺を考えるレベルの損失だと思います。
上記は私が以前に原油取引をやろうか考えたときに調べた知識で書いているので間違っているかもしれません。
私は調べた結果取引をしませんでした。
その理由は以下のとおりです。
・金などと違って原油は現物受けが不可能
・取引に限月という考え方があるため、安いときに買って、1年ぐらい待って高くなったら売るといのうが不可能
（期近の限月から次の限月にロールオーバーするたびに取得単価が高くなっていく）
やはり商品先物は怖いですね。
原油関連に投資するなら米国株のエクソンモービルやシェブロンなどに投資するほうがよさそうです。
配当もいいですし、原油安で株価もかなりお安くなっています。
