庭の解体 油圧シャベルを借りてきました

2ヶ月くらい前から庭の撤去を行っています。

周囲を大きめの石で囲って盛り土をし、その上にさらに大きな石を飾り、そこかしこに木を植えてあります。
私の祖父が安くないお金を掛けて作りました。

木の剪定などはなんとかなりますが、草取りなどは障害物が沢山あるなかで木の下側に潜り込んでの作業となります。
いい加減いやになってきたので庭を撤去することに決めました。

木はチェーンソーで全て切り倒しました。

石は家の敷地の端の邪魔にならない場所にまとめます。

盛り土は袋に30kgくらいいれて、20袋600kgをまとめてダットサントラック(積載量1000kg)に載せて畑に運びます。
20袋しか載せないのは荷台に上がらずに後部から載せられるのが20袋程度になります。
積むときも下ろすときも、いちいち荷台の上がるのは面倒です。

<不要な土を袋に入れて運ぶ>



 

畑ではある程度土を入れたらクボタトラクターB52で耕して均します。
庭土とはいえ栄養分が少ないだけで畑の土とかわりありません。

土の撤去は根性と根気があればなんとかなります。

ただし石の移動は恐ろしく時間がかかります。
ほとんどの石が人力で持てる重量を超えています。

石の移動は以下の手順で行っています。
1.石の下側の埋まっている部分を掘り出し石を出す
2.長い鉄棒でテコの原理を使い広い場所に移動する
3.三脚を立て、スリングとチェーンブロックで石を持ち上げる
4.運搬車を石の下に移動し、荷台に石を下ろす
5.運搬車を石の置き場所に移動する
6.移動してきた三脚を立て、チェーンブロックで石を持ち上げる
7.運搬車を移動する
8.石を地面に下ろす
9.長い鉄棒でテコの原理を使い邪魔にならない場所に寄せる

いまのところ2ヶ月で20個弱しか移動できていません。
石は100個以上あります。

現在の進捗率は甘い目に見て20%くらいです。

進まない作業に心が折れてきました。

それに見ないふりをしてきた盛り土の上には3~4トンの石が鎮座しています。
1~2トン前後の石も数個あります。

さすがに1トンを超えると運搬車(最大積載量250kg)ではフレームが曲がると思います。
そもそも3~4トンではチェーンブロック(2トン)で持ち上げることもできません。

そこで機械の力を借りることにしました。

油圧シャベルの登場です。

<レンタルした油圧シャベル>



 

油圧シャベルをレンタルするには免許が必要です。
重機関連の教習所で車両系小型建設機械特別教育の教習(学科&実技)を2日間受けてきました。
教習料は2日間で17000円でした。
これで3トンクラスの油圧シャベルが運転できます。

重機のレンタル店で運転免許証&特別教育の修了証を見せて油圧シャベルをレンタルします。
家まで往復の運搬料&一週間のレンタル料を支払いました。

さすが油圧シャベルの力は偉大です。
ほとんどの石はバケットに入れて移動できます。

重量限界(900kg)を超えて持ち上げられない石は排土板とバケットで石を挟んで油圧シャベルごと移動しました。
この方法は近所のオッサン(油圧シャベル経験30年以上)に教えてもらいました。
排土板とバケットで石を固定しているので前進後退右左と思うまま移動できます。

3~4トンの石を移動するときだけは緊張しました。
落差があるので油圧シャベルのほうに転がってこないように石と土でバリケードを作り、慎重に移動しました。
時間はかかりましたが、なんとかうまく所定の位置に移動できました。
この3~4トンの石は庭を潰した後に作る坪庭に利用します。

またチェーンソーで切り倒した切り株の掘り起こしも行いました。
これは人力では絶対にやりたくない作業です。
大木だと一株掘り起こすのに数日かかりです。

切り株の掘り起こしは油圧シャベルでも結構面倒です。
切り株の前側と左右を掘り起こしながら根を切っていき、バケットを後ろ側から差し込んで掘り起こします。
掘り起こした切り株は邪魔にならない場所に避けておきます。
他の作業が終わってから畑の片隅に移動して乾燥させます。

油圧シャベルのレンタル期限の一週間で石と土の移動と切り株の掘り起こしは全て終了しました。
盛り土は数個の山になって残っていますが、これは半月もあれば畑に移動できます。
切り株の移動も数日あればできます。

<集めた石>



 

車両系小型建設機械特別教育の教習料と油圧シャベルの往復運搬料&一週間レンタル料で13万円ほどかかりました。
人力で先の見えない絶望的な作業を延々やるより、機械の力を使って楽をするほうが精神的にも肉体的にも良いです。

ちなみに庭の解体は業者に見積もりをしていないので、業者を頼むほうが安いかもしれません。
私の場合は業者に細かく指示を出すより、自分で思ったようにやりたかったので業者を頼みませんでした。

油圧シャベルの運転をしてみたい方は、スマホアプリの「重機でGO」をやってみると面白いと思います。
実機の音や振動はありませんが、操作感はよく再現されています。