11月分の為替介入額

11月30日19時に財務省は2011年11月度(10月28日〜11月28日)の外国為替平衡操作の介入額を9兆916億円と発表しました。10月31日の介入額は7兆5000億円〜8兆円と推測されていましたので、今回の発表額は1兆円〜1兆5000億円ほど多い額となっています。11月の相場では悪い指標が出ても下がらないなど妙に底堅い場面がありましたので、おそらく覆面介入を行っていたのでしょう。

結果論になりますが無能な野田財務相が行った介入では1週間程度で元に戻りました。それに比べて10月31日の介入は、額はともかくとして介入前よりも1円以上円安の水準を1カ月以上維持していますので、今年の介入の中ではうまくいったといえると思います。本当は自民党時代に谷垣大臣が行った継続的な介入のほうが効果がありますが、同じことを今やれば欧米から非難の嵐がくるので、根回しの出来ない外交オンチの民主党では無理でしょう。

野田政権(民主党)は相手の言い分を一方的に聞き入れるのが外交だと思っているようなので、諸外国(特にアメリカ、韓国)は野田政権が続くことを願っているでしょう。要求を出せば聞き入れてもらえるのでこんなに楽なことはありません。もちろん負担はすべて日本国民が負うことになります。