我が家のジャイロキャノピーは2年前の秋からエンジンが始動しません。
おそらくキャブレターが詰まっているのでしょう。
このジャイロキャノピーはリアタイヤ間を広げてミニカー登録してあります。
運転には普通自動車免許が必要ですがヘルメットが必要なく制限速度も60kmになります。
原付からミニカーへの改造はこちらです。
ジャイロキャノピーのミニカー登録用改造
https://it-fx.hatenablog.com/entry/20140918/1411047398
キャブレターのオイルリング、オイルシール類は入手済みですがヤル気が出なかったので今までほったらかしでした。
今年はウナギ筒を仕掛けてみたいので車の入れない細い道を走れるジャイロキャノピーが必要です。
いまのうちに走れるように整備しておきます。
まずリアタイヤカバーを外します。
次にエアクリーナーを外します
<エアクリーナー>
キャブレターに繋がっているパイプ、電線等を外します。
<キャブレター>
キャブレターを取り出したら分解します。
<キャブレターを分解>
キャブレターの穴すべてにキャブクリーナーを吹き付けて詰まりがないか確認します。
外した部品も全てキャブクリーナーを吹き付けて清掃します。
スロージェットは完全に詰まっていました。
スロージェットの詰まりだけならエンジンは掛かりにくいだけのはずです。
とりあえずパッキン・オイルシール類を交換してキャブレターを組み立てます。
<組み立てたキャブレター>
後は外したのとは逆に組み立てていきます。
リヤタイヤカバーを戻す前にエンジンを掛けてみます。
古いガソリンは負圧ポンプの手前でパイプを抜いて全て抜きました。
新しいガソリンは2サイクルオイルの供給が正しく行われていないことを考えて50対1の混合ガソリンを入れました。
10回くらいキックをしてみましたがエンジンは掛かりません。
燃料パイプ内に残った古いガソリンをキャブから抜くためにドレンボルトを緩めます。
ドレンパイプからガソリンが流れ出しません。
燃料がキャブに来ていない?
キャブのフューエルパイプを外してキックをして見ます。
フューエルパイプからガソリンが流れ出しません。
これは負圧ポンプがガソリンをキャブに送っていません。
負圧ポンプを外すために負圧側パイプを外そうとすると何の抵抗もなく外れます。
パイプを見ると裂けています。
たぶんパイプが裂けたことにより負圧が掛からず、負圧ポンプは作動せずガソリンが送られなかったようです。
とりあえず負圧ポンプを外して分解してみます。
ガソリンの入側・出側の経路は詰まっていません。
負圧側パイプ差し込み口を吸ってみるとゴムのパーツが凹みますので正常のようです。
<分解した負圧ポンプ>
負圧側パイプ差し込み口の径をノギスで測ってパイプを注文しました。
注文した耐油パイプが届きました。
<耐油パイプ>
分解した負圧ポンプを組み立て、負圧側のパイプを新品に交換しました。
キャブレターのフューエルパイプを外してキックをして見ます。
燃料が出ません。
負圧はエンジンのマニホールドから取っているので負圧がかからないのは考えにくいです。
たぶん負圧がもともと弱くあまり燃料を送る能力が高くないのでしょう。
負圧ポンプの負圧側パイプを外して長いパイプに付け替え、口で10回くらい吸ったり吐いたりを繰り返してキャブにガソリンを送ってやります。
負圧側のパイプを元に戻して、キックをするとエンジンが掛かりました。
10分くらいエンジンをかけたまま放置しましたが、燃料切れを起こさなかったので大丈夫そうです。
リアタイヤカバーなどを元に戻します。
これで修理は完了です。