チェルノブイリの首飾り

チェルノブイリの首飾り」とは、旧ソビエト(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所の事故後、周辺地域の幼児・児童に発生した甲状腺癌の摘出手術跡のことです。ちょうど切開跡が首飾りの紐のようになるためこの名前がスラングとして残りました。事故後の周辺地域での甲状腺癌の発生率は50倍以上に増えたといわれています。甲状腺を摘出した場合、甲状腺ホルモンを体内で生産できなくなるため生涯甲状腺ホルモンを経口摂取する必要があります。

福島第一原発周辺でも3〜5年後に癌の発生率が高まると思われます(特に幼児・児童)。政府や御用学者は「ただちに影響は無い」と繰り返し説明していますが、周辺住民のあいだで数年後に癌が発生したとしても原発との因果関係を証明するのは非常に難しいでしょう。治療費は全額自腹になる可能性もあります。数年後には民主党が政権に居座っていることはありえず、前内閣と現内閣の閣僚も国会議員で無くなっている者もいると思います。おそらく事故後の対応の責任を問うことは難しいでしょう。政府を信じたものがバカを見るという事態は防がなくてはなりません。ほんとうは安全な地域に引越しするのが良いのですが、「仕事」「先祖代々の土地を守る」「知らない土地に行きたくない」など逃げ出すことが出来ない方も多いと思います。

自分の身は自分で守るという観点からガン保険に入っておくことをお奨めします。私も数年前に大腸癌のステージ?で大腸を50センチくらい切除する手術を受け、術後5年間ぐらい抗がん剤を飲んでいましたが、ガン保険に入っていたおかげで治療費全額を保険でまかなえただけでなく、数百万円は余りました。数年後に癌の発生率が非常に高くなった場合、ガン保険に入れなくなるかもしれません。保険会社の回し者ではありませんが、今のうちに入っておくべきです。

ちなみに日本での甲状腺癌の摘出手術は、首の両側に穴を開けての内視鏡による切除を行えるので「首飾り」はできません。