押入れをシャワールームとトイレにリフォーム その9(排水管の敷設)

リフォーム工事で一番の難所である排水管工事を行います。
まずホームセンターで内径10cmの4メートルVU管を7本購入しました。

<4メートルVU管を7本>




室内から既設の排水管まで約25メートルの距離をコンクリートを割り、土を掘り排水管を埋めていきます。

排水管は角度を付けて埋めなければなりません。
「1メートルで1センチ(1/100)下げる」 ~ 「1メートルで2センチ(1/50)下げる」の間で敷設していきます。

角度は専用の水平器を使用して測りました。
私が購入した水平器は三角錐型で水平・1/50、1/75・1/100、1/150・1/200が3面で測れるます。

<水平器>




排水管の角度はとても大切で、適切でないと水だけ先に流れて固形物が排水管の途中に残されます。
まあ私は小のほうしかトイレを利用しないつもりなので、そもそも固形物は排水管に流れません。

でも深夜の下痢などで、もしかしたら大のほうを使用するかもしれないのでキチンと角度を守って敷設を行いました。

詰まった場合を考慮して排水管の曲げ箇所には、全て点検口付きの曲げ継手を使用しました。
また長い直線の排水管の途中にも点検口付きの継手を使いました。

<点検口付き曲げ継手>




排水管を埋めるには、まずコンクリートカッターで15cm幅にコンクリートを切断していきます。
これは余計な箇所までコンクリートを割ってしまわないためです。

次にハンマドリルでコンクリートを砕いていきます。
砕いたコンクリートを取り除いたら土を掘り下げていきます。

<コンクリートカッター、ハンマドリル>




排水管を入れたら角度を調節して排水管を入れていきます。
計画では排水管の敷設が全て終了して排水テストをしてから埋め戻すつもりでした。

少し考えたらわかりますが、角度を付けて埋めるため、どんどん深く掘らないといけなくなります。
結果として掘り出す土の量が膨大になります。

土の保管用に20kg入る袋を20袋用意したのですが、4メートルVP管を1本埋める分を掘り出すだけで20袋がほぼ満杯になりました。
結局4メートルVP管を入れたら次の管への接続部分を残して埋め戻すことになりました。

掘り出しの途中で石が出てきたりします。
小さい石ならいいのですが、掘り出す幅よりも大きな石が出てくると面倒です。
石を取り出すためにコンクリートを大きく割り掘り起こします。

<掘り起こした大きな石>




全体の半分くらい進んだところで、昔の建物の基礎らしきものに当たりました。

コンクリートかと思ったのですが、長方形にカットした石でした。
コンクリートならハンマドリルで壊すのですが、石だと穴を開けてクサビを打ち込み割るという面倒な作業になります。
以前に石を割ったことがあるので石を割る工具は持っていますが、恐ろしく時間がかかるのでやりたくありません。

掘り返すのも埋まっている部分が大きすぎて無理でした。
6メートルにわたり排水管を埋める場所に干渉しています。
結局は基礎の部分を回避して排水管を埋めることにしました。

<出てきた基礎らしきもの>




なんだかんだで排水管の埋め込み作業には10日間フルにかかりました。

単純作業の連続ですがリフォームの中で一番疲れる作業でした。
しみじみ設備屋さんは大変です。本業には絶対したくありません。


これでやっと給水と排水が接続されました。
給水のテストと排水のテストを行います。

テスト前に給水管の分岐部の増し締めを行っておいたので水漏れはありませんでした。

排水に関しても水漏れはありません。といっても確認できるのは室内の露出排水管の部分だけです。屋外部分は全て土の下です。
まあ排水のテストはシャワーとトイレの水を流しただけなので量はたかがしれています。

給水と排水のテストが終わったので、コンクリートを割った箇所を再度コンクリートで仕上げます。
20kg入りのモルタル50袋分(なんと1トン)をコネルのは超重労働でした。