FXで生活できるのか? 2014

FXだけで生活できるのかですが、いまのところ生活できています。
FX専業生活に入ったのは2010年の6月からですので今年(2014年)の6月で4年になります。

最初の3年間は順調だったのですが、去年(2013年)の6月の103円から95円への大暴落でリーマンショック以来の強制ロスカットを喰らいました。
強制ロスカットとはいってもリーマンショックの時よりもレバレッジが低くなっているのでかなりの額が口座に残りました。
660万円入金されていた口座で強制ロスカットで410万円の損失が発生し、口座には250万円が残りました。

損失的にはリーマンショック時の損失の4分の1程度なのでたいしたことはないのですが、この機会に取引手法を見直すことにしました。
リーマンショック時についてはこちらで書いています。
http://d.hatena.ne.jp/it_fx/20130207/1360218106

それまでスイング取引をメインにしてきましたがオーバーナイト(ポジションを翌日に持ち越すこと)のリスクを取るのを辞めました。
そこでまず試したのはスキャルピングでした。
これは慣れてくると少しは稼げるのですがどうも私には合わないようでした。

そのうち秒スキャが流行りだしたので乗っかってみました。
これはかなり確実に儲かる方法だったのですが、FX業者の裏をかくような手法だったために対策がなされました。
秒スキャを行う人の口座を凍結したり、約定タイミングを遅らせて稼ぎにくくしてきました。

秒スキャの次にデイトレを試してみました。
デイトレはスイングとかなり似ているので私には合うようでした。
現在は1ショット50枚(50万ドル)で損切りを20PIPS(10万円)逆行で行っています。
とりあえずの利益目標は1ヶ月200PIPS(100万円)ですが残念ながら100PIPS(50万円)程度しか稼げていません。

1ショット100枚(100万ドル)に増やして取引すれば月100PIPSで100万円になるのですが損切り時の額が大きくなります。
現在の損切り額10万円でもすごく嫌なのに、損切り額が倍になったりすると損切りを躊躇するようになるかもしれません。
なんとか現在の取引枚数のままで1ヶ月200PIPS以上を獲得するのが現在の目標です。
将来的には月獲得PIPS数にかかわらず1ショット100枚まで上げるつもりですがそれはまだ先の話です。


ここからはFX専業の生活がどんなものか知らない人のために、FX専業になってよかったところと悪かったところを説明します。

<FX専業になってよかったところ>
・前職がIT土方の激務+遠距離通勤で睡眠時間が4時間程度しかなかったのですが、現在は24時就寝の6時起きで6時間の睡眠と昼寝2時間のたっぷり8時間睡眠です。

・通勤時のストレスや仕事でもプレッシャー、職場での人間関係などから開放されるのでストレスフリーな生活が送れる。

・家で自炊しているため自家栽培野菜+国内産の肉の安全な食生活を送っています。

・ポジションを持っていなければ自由時間がたっぷりあるので好きなことに時間が使えます。

・FXという取引が存在するかぎり定年が無く、やる気がある限り何歳になってもできる。

・通勤をする必要がないため雪や大雨の日が苦にならない。

・体の調子が悪ければすぐに医者にいける。

・スーツ代、ワイシャツ代、クリーニング代、昼飯代、飲み物代などが一切不要になる。

<FX専業になって悪かったところ>
・悪いところのほぼ全てがこれで、FX専業はツブシが効かないので稼げなくなったときに後がない。人生の電源スイッチをOFFかな...

・正式な職業名は無職なので世間体が悪い。税務署は投資家という職業を認めていないので株やFXだけの収入の人はいくら税金を収めても無職となる。

・通勤に車を使わないし好きなときに好きな場所にいけると思うとかえって出かけなくなるので車の走行距離が伸びない。
 結果としてあまり走っていないためもったいなくて車を買い換える決心がつかない。

・人によっては「世間から隔絶されている」とか「世間から取り残されている」と感じる人もいるかもしれませんが私はほとんど感じません。


最後にこれまでのFX専業生活で学んだことは以下のとおりです。

・一度決めた損切りは必ず行う。様子見をしても状況は必ず最悪の方向に進む。

・FX口座には取引に必要な額だけ入れておき、余剰金は別口座に移して管理する。私はこのおかげで人生から退場せずにすんでいます。

ロスカットを回避するための追加入金などしないこと。
 追加入金をするぐらいなら全ポジションを閉じたほうが良い。余剰金で新たな気持ちで再チャレンジしたほうがはるかにまし。

・FXアナリストの言うことはいっさい信用しない。彼らはトレーダーで生活できないから会社勤めをしているのです。
 予想がハズレても責任を取る必要はないし、相場の動きに対して後付けで適当な理由を付けるのが主な仕事です。
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