パルス充電器 OP-0002

オメガ・プロのパルス充電器OP-0002を購入しました。楽天で税込・送料込で13700円でした。
充電器にしては非常に高価なのですが、パルス充電器には普通の充電器にはできない以下の機能があります。
・過放電したバッテリーを充電することができる
・性能の下がったバッテリーを復活できる(復活できない場合もある)

知らない人もいるかもしれませんが、過放電したバッテリーは普通の充電器では充電することができません。
だいたい8V〜9V程度バッテリーに残っていないと普通の充電器では保護機能が働いて充電を開始できません。保護機能のついていないものすごく古い充電器なら充電できることができるかもしれません。
過放電したバッテリーに充電を行うには8V〜9V程度まで電圧を戻してやれば普通の充電器で充電できるようになります。
危険な方法ですが、適当なACアダプタ(9Vくらい、アンペアはあまり高くないもの)で直接バッテリーに繋いでやれば充電することが出来ます。これは非常に危険な方法でヘタしたらバッテリーが破裂します。
私が行ったときは頻繁に様子を見ながら充電を行いました。すごい勢いで泡が出て発熱していました。12時間ぐらい充電したのですが、充電を始めたときにはアッパーまであったバッテリー液が12時間後には電極版が露出しそうなぐらいまで減っていました。
開放型バッテリーでフタを全て外して行ったので破裂はしませんでしたが、密閉型のバッテリーで行っていたら破裂していたかもしれません。
ちなみに事故が起こっても私は責任をとれませんの自己責任で行ってください。
こんな危険を置かしてもバッテリーの性能はかなり劣化していますので、新しくバッテリーを購入したほうがよっぽど良いです。

パルス充電器を購入した理由ですが、過放電バッテリーの充電機能はどうでもよく性能の劣化したバッテリーの復活機能が目的でした。
バッテリーが劣化するのはサルフェーションという現象が原因で、バッテリーの鉛表面が白色硫酸鉛という化合物になってしまうことにより起こります。
OP-0002にはメンテナンスモードというのがあり、白色硫酸鉛を分解することができます。これによりある程度の性能の復活が期待できます。もちろん新品の状態に戻るわけではありません。

最近購入した中古のバッテリー溶接機のデープサイクルバッテリーがかなり弱っており、これをOP-0002により復活させたいと思っています。
現状でも問題なく溶接は出来るのですが、溶接時間を延ばしたいのとバッテリーの交換時期をなるべく先送りしたいのです。
バッテリー溶接機にはEB35というディープサイクルバッテリーが3個入っているのですが、新品で買うと7〜9万円ぐらいします。自動車用の安いバッテリーで代用することも可能なのですが、あまり長持ちしません。
いままでに2回ほど24時間のメンテナンスモードを3個のバッテリーに実行したのですが、すこしづつですが充電容量が増えました。
これからも溶接を行って放電したあとに、バッテリー溶接機の充電機能を使わずにOP-0002でメンテナンスモードを行っていくつもりです。数回繰り返せばかなり復活しそうです。

パルス充電器OP-0002は普通の充電器の3〜5倍の価格ですので、高価なバッテリーを持っている人にしか使うメリットはありませんが、高価なバッテリーを長く使うには有効なものだと思います。
普通に自動車用バッテリーの充電に使うにはオーバースペックなのでもったいないかもしれません。